●ゴルフショットで火災
2010年の春の出来事
  
イアンショットの火花で
芝生が燃えて火災が発生したと
新聞に報道されていた。
  
そんな馬鹿なことが
起こるのかと驚いた。

 
  私もインパクトの際
火花を出したことは何度もある。
  
小さな火花なので
それが芝生に燃え移り
火災になるとは信じがたい。
 
なので、その原因を知りたかった。

それがわかった。


 <原因は・・・>
 
その珍事は宮城県の
「ミヤヒル36ゴルフ場
で起こった。
  
50才代の男性が
17番ロングホールの第2打を
ラフからステンレス製の
5番アイアンで打った。
 

 ラフの芝は数センチ、
下は砂地だった。

ショットは見事なナイスショットだった。
  
そのあと芝生が燃えだし
約900平方メートルも芝生が焼けたそうだ。
 
えっ。何でぇ?
 
金属加工に詳しい
早稲田大学の先生の話によると
 
 「芝生に浮いた砂と
クラブが接触するだけでは
火災は起こらない。

4月の芝生は
生え替わりの時期で
枯れ草のようになっている。

素人のスイングは

ダブってクラブが地面を
こする場合が多い。

   
金属ヘッドと砂地が
こすれ合って
高熱の摩擦熱が発生し、
その時
ヘッドの金属が
粉状(火花)となって飛び散る。

   
その高熱の
金属粒状の火花が
芝生の枯れ草に燃え移ったのではないか

と説明していた。

火災当日は
乾燥注意報も出ていたそうである。
 
まさに火打ち石やライターで火をつけるのと
同じ原理
で枯れ芝に点火したらしい。

 プロの場合は、
ボールそのものを打つのでそんなことは
起こらないと書かれていた。

過去にも全く例がない珍事だった。